第19章 看病してくれるのは…?
潔&蜂楽→→
亀並みの足並みでようやく食堂へと辿り着くと、もうすぐ夕飯時とあって選手がポツポツと集まりつつあった。
マスクをしているとはいえ、大事な選手達に風邪をうつすとなんて事があったら大変だと思い、普段以上に気配を消しコソコソとドリンクを作り始める。
あ〜…頭痛い。
とりあえず早いとこ薬だけでも飲も……。
スポーツドリンクとは別のボトルに水を入れ、ポケットから薬を取り出し口へ運ぼうととした時ーー
『あっ、、、‼︎』
錠剤が手から滑り落ち床へと落ちてしまった。
もう、、私ってば本当ドジ…‼︎
コロコロと白い錠剤が転がり慌てて後を追うと、
「何か転がってきたけどー、ん⁇何だこれ?ラムネ⁇」
ちょうと食堂へとやって来た蜂楽さんが足元に落ちたソレを拾い上げた。
『あぁっ、、蜂楽さん!それ、私の薬です…!』
「あれ〜っちじゃん♪」
「?マスクなんてして風邪でも引いたのか?
つーかめっちゃ具合悪そうじゃん…大丈夫かよ。」
蜂楽さんと一緒にいた潔さんが心配そうな顔で私の方へと近づいて来た。