第19章 看病してくれるのは…?
『すいません…自己管理不足で風邪を引いたようで…。
なのであまり近づかないで下さい。』
「あ〜、ここんとこ勉強ばっかだったもんね〜、っち勉強頑張ってたから少し休めって事だよ。
ハイ、これ薬。」
蜂楽さんはフーッと錠剤に息を吹き、埃を払うと私の手に乗せてくれた。
『・・・ありがとうございます。』
「・・・蜂楽、そもそもは好きで勉強を頑張ってたワケじゃないから…。
お前がもう少し良い点取れてたら少しは休めたんじゃないか?」
潔さんは口元を引き攣らせ、ジトっとした目を蜂楽さんに向けた。
「え〜潔だってっちと勉強出来て楽しかったっしょ?」
「そっ、そりゃ…まぁ…。」
「でしょ〜☆元チームZはみんなっちが好きだからね♪」
くりくりの目をパチンッ☆とウィンクする蜂楽さん。
か、、可愛い、、、、
女の私よりよっぽど愛嬌あるし可愛い、と思う。
「つーか、薬飲んで早く休んだ方が良いぞ?
何か食べれそうか?俺何か貰ってくるからとりあえずそこ座ってて!」
『あっいえ、、大丈夫、』
「いーからいーからっ!ここは潔の言う事聞いて待ってなよ♪
すぐ戻って来るからさ!俺も何があるか見てこよーっと♪」
蜂楽さんに無理矢理近くの椅子に座らされると、2人はそそくさと食堂の奥へと行ってしまった。
・・・優しいな、潔さんと蜂楽さん。
とりあえず握らされた薬を飲み、テーブルにコテンと頭をもたげて2人を待つ事にした。