第19章 看病してくれるのは…?
その日はアンリさんの言葉に甘えて半日お休みをもらったのだけれどーーー
『・・・・さ、寒い……。』
布団にくるまり身体を丸めてみても寒気は一向に治らない……
あーー…これ熱あるな…。。
自身の身体を摩りながらそんな事を考える。
休みをもらったしゆっくり休もうと部屋に戻ってきた途端、緊張の糸が途切れたのか身体が急に重く感じた。
ベッドに横になった途端寒気と頭痛に襲われ、、、、
今に至る。。。
ここ数日の疲れと寝不足が祟ったのかどうやら風邪を引いてしまったみたいだ。
『・・・・とりあえず水分とって薬飲もう…』
痛む頭に顔を歪めながら何とかベッドから起き上がると、机の上のポーチを漁った。
慣れない場所で風邪など引いたら大変だと思い、念のため薬は家から持参してきていたのだ。
この時ばかりは自分の用意周到さを褒めてあげたくなる。
『・・・・あった。』
錠剤を握りしめ一緒に入れておいたマスクを取り出すも、肝心の水がない。
ーーー最悪だぁ…。
ガクッと項垂れるも、薬を飲まない事には良くならないし何より大事なのは水分補給だ。
この際だから食堂に行ってスポーツドリンクも作って持ってこよう…
マスクをし、ノロノロと手近にあったジャージを羽織ると背中を丸め部屋を出た。