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ブルーロック 青い監獄で始まる恋

第18章 三次選考 ノルマ



艶っぽい声で囁かれ、肩がピクッと震えた。


『ちょっ、、えぇ⁇き、、キス⁇ですか、、、⁇』


"キス"という単語を妙に意識してしまい、これが質問なのか何なのか理解出来ずにいると、


「していいワケないやろ⁉︎
その訳わからん"英語で口説き落とそうシリーズ"禁止や‼︎」


「ちっ、つまんなー…。
ってちゃん、顔赤いけど……?
何何〜?もしかしてキスに反応しちゃった?」


顔が赤くなっている事を指摘され咄嗟に手で顔を覆った。

頭を過ったのは凪と交わしたキス。


『〜〜〜ッ』


ーー私ってば何こんな時に思い出してんの…‼︎

未だ鮮明に蘇る記憶をかき消すようにかぶりを振った。



『す、すいません…何でもないです。続きやりましょうか?』


テキストに目線を落とし、内心ドキドキしながらも平然を装うようにペラペラとページを捲ってみる。


「・・・意味深な反応やな。」

「そんな反応されたらめっちゃ気になるじゃん♡彼氏いないって言ってたけど、もしかして最近何かあった感じ?」


ギクリ。


『・・・乙夜さん、勉強続けますよ?』


頬杖を付いて顔を覗き込んでくる乙夜さんに強めの視線を向けるも、笑みを深めるだけで話を変える気はないらしい…。



どうしたら集中してくれるか考えていると、



「ほら、さん困ってるし、ほどほどにしてあげなよ?
そうだ、さん。
ちょっとこれ答え合ってるか見てもらっても良い?」


『あ、はい…。』


雪宮さんが見せて来たプリントを覗き込む。


ーーーん?

そのプリントはまだ回答欄は空欄で問題を一問も解いていなかった。

どこか分からないのかな?と思い顔を上げると、


"だ い じょ う ぶ?"


雪宮さんは声には出さずに口だけを動かした。


・・・あ、、もしかして話を逸らせる為…?


視線が交わりアイコンタクトをすると、眼鏡の奥の瞳が優しく細まった。


ーーーうわぁ…これはモテる。

モデル兼サッカー選手というだけでもハイスペックなのに、こんなスマートな振る舞いをされたら女子はもうハートを鷲掴みにされるだろうな…と他人事のように思う。


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