第18章 三次選考 ノルマ
『はぁ〜…。』
・・・・なんか疲れたな。
斬鉄さんのサポートを終え、次なるチームの部屋へと向かうべく
重い足を進める。
蜂楽さんの自由奔放さに、次は厳しくしようと心に決めていたのに、マイペース過ぎるメンバーのお陰ですっかりペースを乱されてしまった気がする…。
でも次こそ、、、次こそはしっかりやらなきゃ‼︎
ぐっと拳を強く握り気合いを入れた。
そして次のチームの部屋の前に立ち、ドアをノックする。
「どーぞー。」
中から返事が聞こえ、
『あのっ、です。失礼します…』
前のチームが酷かった事もあり、中がどんな状況になってるのだろうと恐る恐るドアを開けると、
「お疲れ、ちゃん。待っとったで?」
「ちゅーす。」「いらっしゃい。」
「うす。」「お疲れさまです。」
口々に挨拶をされ、お辞儀をしながら室内を覗き込むと……
『ーーー⁉︎⁉︎』
私は驚きに目を見開いた。
何と、メンバー全員がテーブルに付いて勉強をしているのだ。
(いや、、これが当たり前なのだけれど‼︎)