第18章 三次選考 ノルマ
それから斬鉄さんの勉強を見始める事数十分ーーーー。
私は両隣に座る2人を交互に見ながらわざとらしく咳払いをした。
「ゴホンッ、あの〜……
凪と千切さんは自主学習していて良いですよ?
2人はテストの結果も良かったですし…。」
「えー。何で?斬鉄だけずるいじゃん。
俺もと勉強したい。」
「勉強は飽きたって言ったけど、が先生やるってなら話は別だよな?」
「うん。お嬢、分かってんじゃん。」
「だろ?
ハイ!センセー、ココとココがわかりませーーん。」
『・・・・。』
千切さんの悪ノリにムッと口を噤む。
そもそもこの2人は勉強する気などなく、テキストもノートも開いていないのだ。
何と言うか、、、非常にやりずらい。
斬鉄さんの勉強を見始めてすぐ、寝ていた凪が突然起きたかと思えば私の隣に座り、何をする訳でもなくボーッと人の顔を見てくるし…
そこに勉強は飽きたと不貞腐れていた千切さんも加わり……。
円卓はいつの間にか汗を流しにシャワーを浴びに行った馬狼さん以外のメンバーでぎゅうぎゅう詰めになっていた。