第18章 三次選考 ノルマ
「どれどれ〜〜?おっ70点!平均点ってトコだね〜♪」
「おいっ!コラッ蜂楽、返せっ!
人の点数公表すんなよ⁉︎
そーゆうお前は何点だったんだよ⁇」
「っち、俺どうだった〜⁇結構手応えあったんだよね♪」
『蜂楽さんはー……こちらですね…。』
皆んなの前で点数を言って良いのか分からず、とりあえず苦笑いを浮かべ蜂楽さんに答案用紙を返した。
手応えがあったと言う自信満々の蜂楽さんの周りにチームメイトの蟻生さん、時光さんも集まって来て一緒に答案用紙を覗き込んでいる。
「蜂楽…お前、、。」
「これはノットオシャ、だな。」
「うわぁ〜〜、、僕がこんな点数取ったら立ち直れないなぁ…」
「アハッ♪15点だって〜☆」
周りの反応とは裏腹に、無邪気な笑顔を見せる蜂楽さんに私はスゥッと目を細めた。
笑顔が眩しい、眩しいよ、蜂楽さん……
手応えの意味、もう一度考え直してみて欲しいです……
昨日私が教えたトコ、全部間違ってたヨ…。
昨日の2時間、あれはナンダッタノカナ…。