第17章 ゴッドハンド その②
「ほなちゃん、次はゴッドハンド頼むで?」
『ゴッドハンドじゃないですけど…次はちゃんとケアさせて貰います。』
入り口の扉に立ち、2人を見送る。
「ちゃんも部屋、戻るんでしょ?
行かないの?」
『・・・私はまだ片付けが残ってるので…。』
「ふーん…そっか。じゃあお疲れ〜。」
「お疲れさん。」
『お疲れ様でした』と笑顔で挨拶を交わし、2人が部屋を出て行くのを見送る。
そして扉が閉まったのを確認し、
『はぁ〜〜…何か気疲れした…。』
結局、部屋を教える、教えないの攻防は烏さんの助言もあり何とか守りきった。
・・・今後乙夜さんには気をつけよう。
そう心に決め、荷物を纏める。