第17章 ゴッドハンド その②
そして千切さんが部屋を出て行った後…
『じゃ、じゃあ〜次は烏さんのカウンセリングをー、、、』
何も無かったかのように笑顔で振り向くと、
「俺には教えないのに何でアイツは部屋を行き来してるのかなァ〜⁇」
冗談めかした口調だけど、長い前髪から覗く切長の目はちっとも笑っていなかった。
『そ、それは〜……』
助け舟を求めて烏さんに視線を向けてみるけど、
「ちゃん、コイツに部屋の場所教えたら最後やで。」
ですよね⁈そんな気はすごくします〜‼︎‼︎
心の中で何度も頷いた。
結局その夜はカウンセリングだけで時間が終わってしまい、施術は後日改めてというカタチになった。