第17章 ゴッドハンド その②
『乙夜さんに烏さん…宜しくお願いします。』
「ちゃん、JKって聞いたけど本当?
随分落ち着いてんね。歳いくつ?」
『そう、でしょうか…?一応高3で18歳なんですけど…。』
「なら俺らと同い年や。
JK言うからどんなキャピキャピした子がおるんやろと思ってたら大人しそうな子で安心したわ。」
「え?烏ってギャル好きなの?」
「ちゃうわ!俺は頭良くて賢そうなんがタイプや。」
「えー何それ。ちゃんが目の前にいるからってタイプ寄せてない?ずる〜。」
「ずる〜って何やねん!俺はお前みたいにタラシちゃうからな?
てかお前いつまで手握っとんねん‼︎」
「久しぶりの女の子の手だから、つい?」
「"つい"で済ませんな。
ちゃんも嫌なら嫌って言うた方がええで?」
『は、はぁ…。』
2人の会話のテンポについていけず苦笑いを浮かべる。
何か、、伍号棟にはいなかったタイプの人達だな。
とりあえず2人共初めてだしきちんとカウンセリングしてからケアを始めよう…!
乙夜さんに握られた手をそれとなく解いてパットを手に取った。
『あの、、、とりあえずお1人ずつカウンセリングしてから施術していこうと思うんですが…良いでしょうか?』
「うぇーい。じゃ俺からね。」