第17章 ゴッドハンド その②
「ちゅーす」
「お?君が噂のゴッドハンドちゃんやな?」
ゴッドハンドちゃん…?
どうやらまた変なあだ名がついたらしい…。
『えっと…初めまして、ですよね?
です…。』
とりあえずペコッと頭を下げ挨拶をする。
「俺、乙夜影汰。宜しくね?チャン。」
気付けば手を握られていて、その俊敏な動きに目を瞬かせた。
ーーー早っ、いつの間に⁇
「乙夜、いきなり手なんか握ったらあかんで?距離詰め過ぎや。
俺は烏旅人、宜しゅうな。」
切長の目に緑のメッシュが入った銀髪が特徴の乙夜さん。
それと関西弁に泣きぼくろが特徴の烏さん。
選手のデータは頭に入ってるから2人の存在は知ってはいたけど、実際に会って話すのは初めてだ。