第17章 ゴッドハンド その②
「さん、ありがとう!
明日の試合、頑張れる気がするよっ‼︎」
『それは良かったです。
明日、頑張って下さい。』
ありがとう!と部屋を出ていく選手を笑顔で見送る。
扉が閉まり、とりあえずケアを施した内容を入力しておこうとパットをタップする。
次回に活かせるように施術した内容は必ず記録として残すようにしている。
また次があると信じて……。
『よしっ、終わり!』
入力を終えたところで扉の向こうから何やら話し声が聞こえきた。
ーーー?
今日はもう誰とも約束してないんだけどな。
初めての人、かな?
そんな事を考えていると、扉が自動で開き2人の選手が顔を覗かせた。