第16章 寝不足なのは誰のせい…?
「あー…このままここで寝たいなぁ。
部屋戻んの面倒くさいし。」
『フッ、いつもの面倒くさがりに戻ったね。』
「あ〜…誰かおぶってってくんないかなぁ〜…。」
『・・・・誰かって。今ここには私しかいないんですけど?』
「じゃあがおんぶしてよ。」
『さすがに190センチはおぶれません…。
そうだ、馬狼さん呼んでこよっか?』
顔を上げて悪戯っぽく笑い掛けると、凪はムゥと口を尖らせた。
「・・・・いい。歩いて戻る。」
すっかりいつも通りに戻った凪は、のそのそと気怠げに部屋を出て行った。
そんな凪を見送った後ーーーー
『あ"〜〜〜〜〜‼︎』
ベッドにダイブし1人悶える。
キ、キ、、キス、、、してしまった〜〜〜‼︎‼︎
それも何回も‼︎‼︎
ーーードキドキ、したな……
それにすごく………気持ち良かった。
自分の唇を指でなぞってみる。
『って、、わ〜〜〜‼︎何考えてんのっ私⁉︎』
枕に顔を埋めバタバタと足を振る。
恥ずかし過ぎるよ〜〜‼︎
明日からどんな顔して凪に会えば良いの〜〜〜⁈⁈
再び熱を持ち始めた身体に身悶えていると…
『・・・ん?』
ふと枕から凪の匂いが僅かに香り、動きが止まる。