第16章 寝不足なのは誰のせい…?
・・・・てか凪、恋愛した事ないような事言ってたけど、、、
キス、慣れてたな、、、。
キス…初めてじゃないのかな…?
そもそも恋愛経験は無くても男の人はそういう行為が出来るって聞く。
『・・・・。』
そんな考えが頭を過ぎると胸の中がモヤっとした。
ーーーーー何かそれは嫌かも…。
ムスッと眉を寄せ1人物思いに耽る。
いや…そう言う私もファーストキスじゃない。
初めてのキスは玲王だ。
キス、と言っても戯れあいの延長のようなもので一方的にされた感じだったけど。
でも、凪とのキスは……
胸の奥が疼いて、気付いたら自分から唇を重ねて合わせてた気がする。
ゴロンと仰向けになり、未だ早鐘を打つ心臓を落ち着かせようと目を閉じた。
そこでふと気付く。
『ーーーッ⁈今何時⁈⁈』
ガバッと起き上がり時計に視線を向けると、消灯時間を優に超えていた。
やば‼︎‼︎
今日は早く寝るって決めたのに〜‼︎
すっかり目は冴え眠気は吹っ飛んでしまっている。
でも今日こそはちゃんと睡眠をとって明日に備えないと…‼︎
布団をかぶり寝る体制になる。
けれど、無理矢理でも眠ろうと目を閉じれば浮かんでくるのはつい数分前の光景で、、、
『はぅっ、、、ダメだ。寝れない〜〜…‼︎』
これを何度となく繰り返し、ようやく眠りにつけたのは日付けが変わってしばらくしてからだった。。。