第16章 寝不足なのは誰のせい…?
「ーーーねぇ、この感情ってどうしたら取っ払えるの?」
『・・・この感情って?』
「"嫉妬"ってやつ。
こんな面倒くさい感情さっさと失くしたい。
寝たらスッキリすんのかな?」
徐に目を閉じて寝る体制になった凪を見て慌てて肩を揺らす。
『ちょ、凪⁈ここで寝られたら困るよ⁈」
「ーーーーーじゃあ、がどうにかして。」
薄く目を開けた凪は苛立ちと困惑が混ざった声色で呟いた。
それと同時に肩を揺らしていた手を掴まれ、至近距離で視線が重なる。
『え……?』
「が俺の事だけを見てくれたらなくなるのかも…。
他のヤツに触らせたくない。
を独占したい。
ーーーーダメ?」
『〜〜〜っ//』
駄目?って、、、‼︎
そんな真っ直ぐな瞳で見上げられたら駄目とは言えないよ〜〜‼︎
それに今のこの体勢って私が凪を押し倒してるみたいじゃない、、、⁈
凪を組み敷いている事に気付き咄嗟に身体を離そうとするけれど、掴まれた手がそれを許さなかった。
こ、、これじゃあ私の心臓がもたないよ…‼︎