第15章 自覚する想い
「あーーーっ…俺、マジ最悪。」
ぐしゃっと髪を掻き上げ奥歯を噛み締める。
こんなの全っ然らしくねーーだろっ!
うじうじ考えたり、くだらねぇ嫉妬とかありえねー‼︎
『・・・・千切さん?大丈夫、、ですか?』
突然声を上げた俺を心配したのか、が顔を覗き込んできた。
「あぁ、大丈夫だ。・・・目が覚めた。」
『目、、、?』
ハッと笑い、サイドの髪を耳に掛ける。
そして戸惑った様子のの瞳を真っ直ぐに見つめ、
「俺、に惚れてるみたいだわ。」
『・・・・・ほ、ほれ?・・・え?・・・ぇえっっ⁇』
大きな瞳をさらに大きく見開き、口をパクパクとさせて慌てる姿も可愛い、と思えてしまう。
「ははっ、そりゃいきなり驚くよな。
俺も自分でびっくりしてるぐらいだから。
ーーーーけど、本気だから。」
『〜〜〜〜っ//』
「今は俺の事、友達程度にしか思えないかもだけど…これからは1人の男として意識してよ。」
頬を赤くし『はぁ…』と頷くを見て、思わず喉奥をククッと鳴らせる。
「よし、いい子だ。」
と頭を優しく撫でると、
『・・・でも、、何で、、、私なんかを?
千切さんならもっと素敵な人…お似合いな人いると思います…。』
目を合わせづらいのかは視線を彷徨わせながら小さな声で呟いた。