第15章 自覚する想い
千切side
部屋を出る直前でが足を止めたのは気づいていたけど、わざと気付かないフリをして先に部屋を出た。
通路の壁にもたれ掛かりじっと扉を見つめる。
が國神に向ける目線は憧れなのか、はたまた特別な感情なのか、、、
俺に向けるそれとは違うのは前から感じてた。
前まではそんなの気にも留めてなかったのにな…。
誠実で正義感の塊みたいな國神と、真面目で優しいは側から見てお似合いだと思ったし、
むしろ気持ちは明らかなくせに積極的に行動に移さない國神がもどかしいとさえ思ってた。
ーーーーーなのにいつからか
あの真っ直ぐで透き通るような瞳に映るのが自分だけなら良いのにと思うようになっていた。