第15章 自覚する想い
どんだけ自分は自意識過剰なんだと頭を思い切り振っていると、
「・・・?大丈夫か、、?」
國神さんが心配そうに顔を覗き込んできた。
『あっ、はいぃっ‼だ、︎大丈夫ですっ‼︎』
変な妄想をしていたせいで吃ってしまった。
「つーか遅くまで付き合わせて悪かったな。
疲れたろ?部屋まで送ってく。」
『いえっ、、押しかけたのは私ですから。
1人で戻れるんで千切さんも休んで下さい。』
「いや、もうここは伍号棟じゃないんだ。
他の棟の奴らだっていんだからは少しは警戒した方がいーぞ?」
「そーゆーこと。これ以上國神の心配症が炸裂すると面倒いからホラさっさと行くぞ?」
『・・・じゃあ…お疲れのところすいませんがお願いします…。』
オッケー♪と部屋の外へと出て行く千切さんの後を追おうとしたところで、私はふと足を止め振り返った。
『・・・・・あの、國神さん、玲王をお願いします。』
突然の切り出しに、ベッドに座り汗を拭っていた國神さんは少し驚いた様子を見せるけど、すぐに「あぁ、任せとけ。」と口元を緩め頷いてくれた。
その姿は相変わらず頼もしくて、周りに安心感を与えてくれる、そんな存在だと改めて感じた。
『ありがとうございます…。』
自然と表情が緩みペコッと頭を下げた。
國神さん、千切さん、玲王の3人ならきっと二次選考を突破出来るーーー。