第15章 自覚する想い
『っ、、す、すいませんっ…、、ケアの途中なのに……。』
「いや、そんな事は良いから。
・・・そんなに玲王が気掛かりだった?」
ぎゅっと手に力が込められ、私は俯いたまま首を横に振った。
『ーーーー違うんです、千切さん。
私はそんな良い人間じゃない……
薄情で…冷たい人間なんですっ、、、』
ぶわっと涙が溢れ、ポタポタと千切さんの脚を濡らしていく。
「・・・・何か理由があんだろ?
ゆっくりで良い、話聞くから。」
ベッドに座るよう促され、遠慮がちに端に腰を下ろし涙を拭った。
よしよし、と背中を撫でる手が優しくて、
昂っていた気持ちが少しずつ落ち着いていく……。
それからぽつぽつと小さな声で話し始めた私の話を、千切さんは背中を撫でながら聞いてくれた。