第15章 自覚する想い
やっぱり脚に負担かかってるのかな……
今日は少し力加減、抑えてみた方が良いのかも。
そんな事を考えながらしばらくマッサージに集中していると、
「ーーーで、実際のところは玲王がいじけてないか心配になって聞きに来たんじゃないの?」
思わず手が止まる。
『・・・・まぁ、そんなトコです…。』
凪に先に行かれた玲王はその後、2ndステージで千切さんと國神さんとチームを組んでいた。
「はっ、やっぱりな。
つーか玲王のヤツ、最初部屋の隅で項垂れてっから捨てられた子犬かと思ったよ。
チームVの時の面影なんかこれっぽっちも無くてさ。」
『捨てられた子犬、、ですか…。』
「まぁ今は逆に復讐心に燃えてるし大丈夫でしょ。
あのまま落ちこぼれるよーなヤツじゃないって。」
『ーーーそう、、ですか。なら良かった……。』
口元に笑みを貼り付け、脚へのマッサージを続けていく。
「俺はチームVの時のアイツより今の方が熱くて好きだけど。
・・・え?つーか、、、⁇
何でそんな泣きそうな顔、してんだよ…」
千切さんは私の手に自分の手を重ねるとぐいっと顔を覗き込んできた。