第14章 ☆shortエンディング
『ーーーずっと生意気な弟みたいだって。
歳下だけど頼れる幼馴染だって思ってた…。
でもそんなんじゃ片付けられないぐらい私の中で玲王の存在は大きくなってたんだよ。
玲王が嬉しければ私も嬉しいし、玲王が笑えば私はいつもつられて笑ってた気がする…。』
「、、、」
『最初は玲王の夢を応援したいって思ってたけど……
今はその夢が私の夢にもなったの。
玲王が夢を叶える時、1番側に……隣にいたいって思ってる…。』
"好き"だと自覚してしまえば気持ちは決壊したダムの如くどんどん溢れてきて、自分でも不思議な程素直に気持ちを伝えられた。
「・・・つーかさ、俺今までずーーっと我慢してたんだけど…。」
『ーーーえ…?』
キョトンとした目で見上げると、玲王は結んでいた髪の毛を解き、前髪を掻き上げた。
「に先に言われるとかマジで有り得ないって事だよ、バーーカ。」
『ばっ、、バカ⁈勇気出して告白した相手に向かってバカ、、ってーー⁈』
反論しようとした瞬間、玲王は私を思い切り自分の胸へと抱き寄せた。
「ーーー好きだ。俺もが好きだよ。」
『ーーーッ』
「ほんとなら世界一の夢、叶えてから言いたかったんだけどな。
まさかこんな監獄の中で…しかも試合に負けた後に告るとか……
はぁ〜…俺、まじダセーやつじゃん。」
私の肩口に顔を埋めながら呟く声は何だか切なげで胸がキュッと締め付けられた。
『・・・どんなにダサくても私が玲王を好きな気持ちは変わらないよ?』
気持ちが届く様に背中に回した手にぎゅっと力を込める。