第14章 ☆shortエンディング
バチーーンッ
乾いた音が響く。
それでも尚、怒りが収まらない私は呆然とする玲王を睨み上げながらバシバシと腕や胸を叩き続けた。
『バカッバカバカッ‼︎ほんっとにバカッ‼︎‼︎
今まで自分の気持ちに気付かなかった私もバカだけど、玲王はそれ以上にバカだよっ‼︎
私が本当に支えたいって思うのは玲王だよ⁈
好きな人が夢を諦めそうになってるのを黙って見過ごすなんて出来ないっ‼︎‼︎』
昂る感情を一方的にぶちまけた。
手のひらはジンジンと熱をもち、目尻に溜まっていた涙が頬を伝う。
「・・・・おま、、、え?今、好きな人って言った……?」
『・・・・・・・言った。
こんな状況になって、、ようやく自分の気持ちに気付いたっ、、、』
恥ずかしくて手の甲で口を覆い顔を背ける。
「・・・・マジか。」
感情的になったとは言え、突然告白をしてしまった事に今更ながら羞恥心が込み上げこの場から逃げ出したくなる。
・・・けど、今なら玲王が私の話に耳を傾けてくれる気がして…
勇気をふり絞って顔を上げた。