第14章 ☆shortエンディング
「・・・・俺は先に出てるから、を連れ出すなら自分でしろ。」
「・・・・。」
「ーーー玲王、俺らにはもう後がないんだ。
気持ち切り替えて前向けよ。」
國神さんは黙ったままの玲王の肩を軽く叩くと扉の方へと1人足を向けた。
その時、國神さんと一瞬目が合い、彼の目が切なげに揺れた様な気がしてーーーー
『國神さんっ‼︎
私……信じてますからっ‼︎
國神さんも必ず勝ち上がってくるって…‼︎』
気付けば背中に向かって叫んでいた。
「・・・サンキューな、。
ぜってー這いあがって見せるさ。」
國神さんは背を向けたままそう話すと、片手を上げ扉の奥へと消えて行ってしまった。
表情こそ見えなかったけど、、、
國神さんならきっと大丈夫…。
彼はこんなところで埋もれるような人じゃない。
閉ざされた扉を見ながらぎゅっと拳を握った。