第1章 幼馴染
たった2人…?
練習、終わっちゃったのかな?
いや、そもそもサッカー部員が何人いるのかも知らない。
けど、、さすがに2人って事はないよね…
それでも2人で相当練習していたのか、ゴール付近には沢山のボールが転がっていた。
その中で2人は何か話して、、、、
否、"話し合う"というより玲王が一方的に熱心に話し掛けてるように見える。
会話の内容までは聞こえないけど、もう1人の人は疲れた様子でぐったりと座り込んでしまった。
何か…随分温度差のある2人だな…。
そもそもあの人、全然やる気無さそうに見えるけど…。
大丈夫、、、?
そんな事を考えていると、玲王がボールを蹴り走り出した。
『っ⁈』
速っ、、、‼︎
え、玲王、めちゃくちゃ上手くない⁇⁇
昔、体育の授業でサッカーをしている姿を遠目で見た事はあった。
その時から上手いのは知ってたけど、、、
今の玲王はそんなレベルの話しじゃなかった。