第12章 番外編 ゴッドハンド その①
『・・・・えっとー…?』
顔を上げると、すぐ側で玲王が不機嫌そうに眉を顰め、仁王立ちで私達を見下ろしている。
「ーーーお前さ、マッサージするときいっつもそうやってんの?」
『え?そうやってるって、、?』
意味が分からず手を止めて首を傾けると、玲王は苛立ったように口元をヒクつかせた。
「だから〜っ‼︎そうやって跨ってやってんのかって聞いてんだよっ⁈」
『・・・人にもよるけど、、凪みたいに大きいとさすがにこうしないと……って何怒ってるの⁇』
「玲王、変な事考えすぎー。」
「そうだぞ御影玲王、器の小さい男は嫌われるぞ?」
「なっ、、、」
真っ赤な顔で怒りに震える玲王を凪と斬鉄さんが更に揶揄う。
「もしかして玲王がここに来たのって斬鉄をにマッサージさせないよう監視する為とかー?」
「むっ、そうなのか?
そもそも俺は凪と来るつもりだったのに何でお前までここにいる⁇」
「うっ、うるせ〜バカ斬鉄っ‼︎お前達2人じゃ不安だから着いてきただけだっつーの‼︎
つーかもいつまで凪にくっついてんだよっ!
もう時間だろ?早く離れろっ‼︎」
『時間?あ、ほんとだ…。』
凪の上から下り、『お疲れ様』と背中を軽く叩く。