第9章 SOS
「おい、モタモタしねーで早くしろ!」
暴れる私を後ろから1人が押さえつけ、もう1人が乱暴にTシャツを捲りあげた。
『ーーーー‼︎』
肌が外気に晒され全身が総毛立つ。
「いちいちうるせーな!
つーか……おい、コイツこんなとこにキスマークつけてんぞ?」
「は?うわっ、マジか‼︎大人しそうな顔して実はビッチってやつ⁇」
ーーーーキスマーク⁇⁇
そんなのあるワケない、と思ったけど2日前の出来事が頭を過った。
・・・・・玲王だ。
あの夜、ベッドの上でふざけ合っている時、マーキングとか言って首の下あたりを吸われた気がする……。
まさかその証が男を焚き付ける事になるなんて思いもしなかった。