第7章 *戻ってきた仲間
大地side
俺に今からお説教されるとは思ってもみないようで
嬉しそうな顔をして続ける
『そういえばね!知らない三年生の人から連絡先聞かれたんだけど、大地に言われた事思い出してちゃんと教えなかったよ?偉い?』
褒めてもらえると思ってるようで身を乗り出したままニコニコとしている
可愛すぎてつい顔が緩みそうになるのをグッと堪える
すると不安になったのか
『大地‥?怒ってる‥?』
下から覗き込まれる
怒ってはないんだよ‥しかも連絡先教えなかったのはすごい!ちゃんと前に言っておいて良かった‥
「はぁ〜‥そうだな‥連絡先は偉かったな!」
でも
「誰にでも抱き付くのはいただけないな?」
本題に入る
するとキョトンとした顔で
『誰にでもじゃないよ‥?菅原さんだよ?』
と返して来る
だから‥スガもお前に本気なんだよ
いつか取られちゃうんじゃないかって不安で不安で‥
不安を掻き消したくて目の前にある華奢な身体をギュッと抱きしめる
俺から抱きしめるのは初めてで花澄がびっくりしている
「スガだから嫌なんだよ‥友達にまで嫉妬する俺って格好悪いよな‥」
言いながら情けなくなってきた
すると俺のことをギュッと抱きしめながら
『なんで‥嫌なの?嫉妬ってなに?大地はかっこ悪くなんかないよ!とーってもかっこいいよ!』
かっこいい‥か
好きな子に言われて浮かれないわけないよな
「もう少しだけ‥こうしててもいいか?」
まだ離したくなくて抱きしめたまま問いかける
『ふっ‥ぅんっ‥もちろんっ』
んん?何今のエロい声?
俺が耳元で話すとまた全身がびくりと揺れる
『んっ‥なんだかっ くすぐったい‥』
耳‥弱いのか‥
ちょっと意地悪したくなって耳に唇が触れる距離で囁く
「次、俺以外のやつに抱きついたらお仕置き‥な?」
『お仕置きって‥なにっ?』
はぁと息を吐きながら一生懸命返事をしている
小さな色白の耳は真っ赤になっている
「なお 耳真っ赤だな?かわいい」
可愛い声と可愛い反応に
今まで抑えてきた気持ちに歯止めがきかなくなる
「お仕置き‥知りたい?」
敏感な耳を触りながら聞くと、また花澄の身体がビクンと反応する
俺‥これ以上我慢できる自信無くなってきた‥