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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第18章 *近くなった距離


『月島くんも疲れてるのに送ってもらってごめんねっ‥大丈夫?』



結局気付けば眠っちゃってたみたいで
目が覚めて慌てて帰る準備をしたら月島くんが駅までわざわざ送ってくれた



「遅くなったの僕のせいだし‥元々その約束だったんで」




『ありがとうっ‥それで‥その‥』




ギュッと繋がれた手
そろそろ電車が来てしまいそうだけど


月島くんの手の力は緩まなかった




「さっきまであんな事してたのに手繋ぐだけでそんなに顔を赤くする花澄さんも可愛いですね」



揶揄うように

ふっと悪戯に微笑む顔




でもその表情に少し滲む本音




無邪気に喜ぶ少年のような
口角が緩んだその笑顔が



新鮮で可愛くて
胸がとくりと音を立てる





『〜っ!』





烏野の誰よりも身長差の大きい月島くんがグッと腰を屈めて更に距離が近づいてくる




「そんな可愛い顔しないでください。本当に帰したくなくなるんで」




いつもの低くて気怠そうな声に含まれる
少し甘えるような声



大きな手が頭を優しく撫でるから


パッと顔が熱くなる





なんだろう


この気持ち




胸がなんだかどきどきしてしまう





いつもは誰よりもクールで
本当に高校生かなって疑いそうになる程なのに




こんな月島くんは初めて見た




「そうだ‥」






パッと肩を抱き寄せられて距離が更に近くなると携帯のカメラがこちらに向けられる






パシャッ






『へ‥?』





一瞬の出来事に呆気にとられていると今撮ったばかりの2人の写真をみて満足そうに口角を上げる




「じゃあまた明日‥ちなみに今日のストレッチは僕と花澄さんだけの秘密ですよ」




電車がホームに到着する前の音楽が流れると
ようやく繋がれていた手が解放された




『うんっ‥また‥明日っ!』





ホームへ急いで向かうと
丁度いいタイミングで電車が到着して


乗り込んで窓際に行くと
月島くんが見えなくなるまで手を振った




心地よく揺られる身体はまだ火照ったままで


頭の中は月島くんの事でいっぱいだった





その後うとうととして気付けば最寄りの駅を乗り過ごして


お兄ちゃんと月島くんに沢山叱られたのは大地には内緒
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