第3章 一年後 始まり
影山side
「なんでいる!!?」
体育館で練習をしようとアップしていたら突然声を掛けられた
こいつ、、あの時の
話していると俺が最も呼ばれたくないあだ名を呼ばれる
「コート上の王様なのに!?」
俺はイラッとしてそいつを睨みつける
「ヤメロ」
一言だけ言い放ちそいつを睨みつけていると体育館の入り口の方から話し声が聞こえてきた
三人の先輩達がそれぞれ体育館に入ってくる
色素の薄い女子にモテそうな優しそうな顔をした人
清潔感のある見た目でしっかりしてそうな人
すごい目つきでガンをとばしながらオラオラと入ってこようとする人
のうしろからひょこっと小柄な女の人がその人の裾を引っ張りながらでてきた
『龍!!そんなに威嚇したらダメだよ!!一年生怖がっちゃうから!』
!!!
先輩、、、なのか?
日向のことを一瞬忘れる程の整った顔立ちをした女の人に目を奪われる
そうか、、そういえば同じクラスの奴らが嬉しそうに話してたな、、
バレー部のマネージャーでメガネをかけたとんでもなく美人な先輩と
今すぐアイドルやれそうなくらいとんでもなくかわいい先輩がいるって
この人の事か
一目見ただけでわかった
龍って下の名前で呼んで親そうに話してるけど付き合ってるのか??
先輩達と話しながらもその後ろから小さな体でひょこひょことこちらを覗き見る様子が可愛くてそちらが気になってしまう
「あっあの!!ちわす」
俺が先輩達と話していると横から日向が割り入ってくる
するとかわいい先輩も日向の方をみて大きな目をさらに大きくさせて驚いてみている
なんだか心がムッとした、、
無邪気なそいつは烏野のエースになってみせます なんか大口叩くもんだから
「エースになるなんて言うからにはちゃんと上手くなってんだろうな?」
体格の不利を補って余りあるずば抜けた反射、バネ、スピードを持ってたにも拘らず能力を全然活かせていなかったやつ
イライラして話しているとそいつが勝負しろよと言ってくる
先輩達の言葉は耳に入らず、日向の言葉をうけてたつ
ふと可愛い先輩の方をみるとあせあせと困っている
入ってきた時は頬を少し膨らませながら先輩の裾を引っ張って、かと思うと大きな目をぱちくりさせて驚き
表情が豊かなんだな、、なんて思いながらボールを手にした