第3章 一年後 始まり
そうこうしていると体育館の入り口からまさかの教頭先生がやってきてしまった
教頭先生が2人を見て喧嘩じゃないかと疑っている。。
私は咄嗟に教頭先生の前に立ってしまい
「あら、白石くんじゃないか。元気そうだね!それはそうと、、まさか喧嘩じゃないだろうね?」
『あっあの!!喧嘩じゃなくて!!えっと、、、』とアワアワしていると大地がそっとわたしを菅原さんの方に移動させてくれた
「喧嘩!?まさか!切磋琢磨ってやつですよっ なっ?」と有無を言わさぬ笑顔でこちらをみる
わたしと菅原さんはコクコクと大きく頷いて見せた
龍も影山くん達におとなしくするようにこそっと話しかけているが2人は全く聞いていない
『どうしましょう?!スガさん。。』
「おい!やめとけって!」と菅原さんが話しかけるも聞いていないしそれどころかサーブ体制に入る影山くん
するとキュキュっと高く飛び上がり
すごい勢いのサーブが日向くんの方に飛んでいく
はわ〜!!すごい!!
去年はこんなサーブ打ってなかったのに!!
私は影山くんのサーブに見惚れてしまう
大地が一生懸命止めようとしてるのに
わたしは不覚にもかっこいいサーブをもう一回見たいなんて思ってしまった
そうするともう一度
影山くんがサーブをうつ、、、とすごい早い反応で日向くんがボールを捕らえた
かと思ったけれどそのボールはなんと教頭先生に当たり、、フワっと何かが宙をまい
大地の頭に舞い降りた
!!!!?
『教頭先生?!大丈夫ですか?!!あの、、飛んでいっちゃったもの、お返しします!!!』
大地が頭からとったかつらを背伸びして教頭先生の頭にお返しした
教頭先生、、かつらだったんだ!!
影山くんも知らなかったみたいだけど日向くんも龍も知ってたみたいで吹き出してた
そのまま大地は教頭先生に連れられて行ってしまった。。
『私も行ってくる!!』と走り出そうとしたけど
「やめとけ!!確かに花澄は教頭のお気に入りだけどいまは大地さんに任せようぜ!」
と今度は龍に手を掴まれて引き留められる
う〜ん、、、大丈夫かなあ?
私は泣きそうになりながら俯いていると頭をくしゃくしゃっと撫でられた
「大丈夫だべ!」と菅原さんが私に向かっていつもの笑顔で微笑む
『うん!!そうですよね!』と私も微笑み返す