第7章 *戻ってきた仲間
大変大変っ
遅くなっちゃった!
旭さんに話をしてから走って更衣室へ向かう
慌てて着替えて体育館へ走ると夕の叫び声が聞こえて来た
「ローリングっっ サンダァァァアーーー!」
『わー!夕のローリングサンダーだっ!』
パチパチと拍手をすると一斉に皆んながこちらをむく
『遅くなってすみません!宜しくお願いします!』
皆んなの方へ向かっていくと菅原さんに声を掛けられる
「花澄ちゃん あの後大丈夫だった?」
『はいっ!東峰さんと話せました!でも‥説得は出来ませんでした‥一方的に伝えて‥帰って来ちゃいました』
シュンと下を向こうとすると下から菅原さんに覗き込まれる
「落ち込まない!大丈夫!花澄ちゃんの気持ちは旭に伝わってんべ?」
相変わらずの菅原さんにふふっと笑ってしまう
『そうですね!ついて来てもらって有難うございました!』
菅原さんと話していると横から大地が歩いて来る
「花澄!目赤いけど大丈夫か?!誰かに泣かされたのか?何年だ?!名前は?!」
慌てて大地の手を握る
『だっ大丈夫なの!泣いてないから!ねっ!』
横で菅原さんが苦笑いしている
「でも‥」
大地が納得いかないような顔でこちらをみている
「花澄ーーー!遅かったな?!俺のローリングサンダーかっこよかったろ?!」
すごい勢いで飛びついてこようとした夕を大地が掴んで止める
『うんっ!とってもかっこよかったよ!』
ぶふっ!
『??』
振り向くと皆んなが笑っていた
「花澄さんっ‥よく笑わずにいられますねっ‥」
笑いを堪える月島君の横で山口君は笑いを堪えきれずに吹き出している
「普通の回転レシーブじゃねーか!サンダーどこいった?花澄がかっこいいとかいうからノヤっさんまたするぞ!」
龍も指差しながら笑っている
影山君は真剣な顔で
「なんで叫んだんですか?」と聞いている
なんだかさらに賑やかになって嬉しいな!
みんなを見ているとまた自然に笑みが溢れて来る
「お前らっ!まとめて説教してやるっ!けどなんか花澄が嬉しそうに笑ってるから許してやる!」
夕が悔しそうに叫んでいる
皆んなでワイワイ言っていた時に体育館の扉が勢いよく開いて武田先生が入って来た