第7章 *戻ってきた仲間
翌日
授業が終わり菅原さんの教室へと向かう
大地も呼ぼうかと迷ったけどいきなり主将がいくより菅原さんの方が話しやすいかなとなんとなく思ったから
三年生の階に行くとみんな背が高くてなかなか菅原さんを見つけられない
『菅原さんどこだろ‥教室にいるかな?』
キョロキョロと辺りを見ていると三年生に囲まれていた
「誰か探してるの?二年生の白石花澄ちゃんだよね?」
「やっベー近くで見るとまじ可愛い」
「まじでやべーな!俺初めて生でみた」
「三年の階になんか用?俺らが案内してあげよっか?」
すぐそこに菅原さんのクラスがあるのに囲まれてしまって身動きできなくなる
『あっあの!私菅原さんに用事があって‥どこかで見かけませんでしたか?』
「スガね〜!教室にいたんじゃないかな?それよりさ、バレー部のマネージャー辞めてサッカー部にこない?」
「バレー部は清水もいるしズルすぎんだよな〜俺たち花澄ちゃん来てくれたらめちゃくちゃ頑張れるんだけどな?」
「とりあえず連絡先教えてくれない?」
つい教えてしまいそうになるけれど大地に言われたことを思い出して踏み止まる
『す‥すみません!知らない人に連絡先教えちゃダメって大地に言われてて‥』
「え?澤村と付き合ってんの?」
「まぁまぁそう言わずにさ〜」
どうしよう‥このままじゃ菅原さんに会えないまま部活の時間になっちゃうかも
そう思った時だった
「おー!!花澄ちゃんじゃん!俺に会いに来てくれたの?うれしーなー!」
菅原さんが教室から出て来てくれた
『!スガさん!』
菅原さんに駆け寄るとポンポンと頭を撫でてくれる
「そーゆう事だから!失礼?」
私の手をとって歩き出す
「ごめんね?大丈夫だった?俺に会いに来てくれるなんてどーしたの?」
廊下の隅まで行くとパッと手を離して菅原さんがこちらを振り向く
『ありがとうございました!大丈夫です!あの‥東峰さんに会いに行きたいんですけど‥良かったら一緒についてきてくれませんか?』
菅原さんを見上げるとニッといつもの笑顔で答えてくれる
「もちろん!俺も行こうと思ってたから花澄ちゃんもきてくれるならありがたいわ!」
2人で東峰さんの教室へ向かって歩き出す