第7章 *戻ってきた仲間
『西谷先輩ってなんかかっこいいね!』
うきうきと話しかけるとまた夕が照れ出した
「ばっ‥お前ってやつはほんとーに‥花澄に先輩って呼ばれるの新鮮でめちゃくちゃいいな‥」
日向君と夕と3人でワイワイ話しながら歩き出す
「でも部活に戻るワケじゃないからな!お前に教えてやるだけだからな!」
「アザス!」
『良かったね〜日向君!』
その様子を影から大地と菅原さんと龍、影山君がみていたらしいけど私は全く気付かなかった
「なんか‥眩しいッスね!あの3人太陽みたいなポカポカオーラでてるっつーか‥」
「まぁ田中も似たようなもんだけどな!」
大地と菅原さんが笑う
その後無事に夕も合流して練習が始まった
さらに賑やかになった皆んなをみて笑みがこぼれる
「嬉しそうだね?花澄ちゃん」
『はい!嬉しいですね!あとは東峰さんが戻ってきてくれたら』
「そうだね‥」
下を向いていると誰かにポンと肩をたたかれる
「烏野の美女2人の元気がないと皆んな心配するべ?」
『スガさん‥すみません!大丈夫です!元気いっぱいですから!』
両腕をあげてアピールすると菅原さんが吹き出した
「そのポーズなんなの?笑 ま、元気なら良かった!あんまり考えすぎない事!」
ビシッと私のおでこに軽くデコピンをして菅原さんが走っていった
『スガさんはよくみてますね、やっぱり烏野のお母さんだ』
ふふっと笑うと潔子さんも笑う
「そうだね。まぁ花澄ちゃんの事は尚更よくみてるだろうね」
潔子さんが何か言いたげにニヤリと笑う
『ええ〜私がどんくさいからですか?』
ほっぺを少し膨らませながら言うと潔子さんはまた笑った
「違う違う!まぁ確かにどんくさいから私も心配だけどね?笑 あと‥東峰の事だけどきっと大丈夫だと思うよ」
潔子さんが優しく微笑んで私の頭を撫でる
なんでこうも3年生のみんなは優しいんだろう
涙が込み上げてくると次は大地がやってきた
「お?珍しく清水が花澄の事泣かしてんのか?」
『なっ?!そんなわけないよ?!』
大地と潔子さんが笑っている
大好きな3年生
やっぱり東峰さんにも戻ってきてほしい
私は明日東峰さんに会いに行こうと決めた