第6章 初めての恋 嫉妬
月島side
俯いている花澄さんに近付いてしゃがみ込む
「ほんっとうにもうこんな危ない事はやめてくださいね?嫌とかそういう問題じゃありませんから。誰が入ってくるか分からないところで、僕だったから良かったものの」
この人はまたやりそうで心配だから釘を刺しておく
『うん‥ごめんなさい‥気をつけます』
「じゃあ、失礼しますね?」
平気なフリしてるけど実は緊張して指先が震えている
背中にかかっている花澄さんのさらさらの柔らかい髪に触れる
そして髪の毛をそっとよけて
ぎこちない手つきでホックをとめる
女性のブラのホックなんて今まで一度も止めた事が無い
手こずってカッコ悪いところ見せなくて良かった
ホッとして改めて花澄さんの姿を見て心臓が爆発しそうなくらいドキドキする
イメージ通りの白いレースのブラに綺麗な背中、髪の毛をよけたからうなじが見えてすっごい
エロい
これ以上は僕も我慢が出来ない
軽く咳払いをして話しかける
「あの‥早く服着てもらえますか?僕も男なんで、これ以上は我慢できませんよ?」
僕が怒っていると思ったのか
『そっそうだよね!遅くてごめんね!すぐ着るね!』
急いでキャミソールと体操服を着る後ろ姿を見ながら昨日の事を思い出す
『どうしようかと思ったけれどとっても助かったよ〜!月島君本当にありがとう〜!』
花澄さんが出て行こうとするので前に立って行く手を阻む
『月島君?』
昨日からずっと気になっていたことを問い詰める
「昨日バスで影山と横に座ってましたよね?2人でこそこそと顔近づけて何話してたんですか?最後は寄り添って寝てるし‥手まで繋がれてたの気付いてました?」
昨日は影山に花澄さんの隣を取られたから、そこが見える斜めの位置に座ってチラチラと様子を見ていた
花澄さんが慌てて答える
手、握られてたんだけど本人は気付いてないみたいだった
「そういえば及川さんの言葉も気になってたんです。付き合ってないならいいですけど家にあげたっていうのは本当ですか?」
『えっと‥それは本当です‥私の看病にきてくれました‥』
「看病?!なんか色々ツッコミどころはありますが‥またそれはゆっくり聞きましょうか?」