第2章 入部 新しいマネージャー
学校生活にも少し慣れてきて、今日からついにバレー部のマネージャーになる
ドキドキしながら体操服に着替えて体育館へと向かう
さぁ今日から気合いいれてがんばるぞ!
勢いよく体育館の扉を開ける
『初めまして!!今日からバレー部のマネージャーをさせて頂く白石花澄です!みなさんのサポートをできるように精一杯頑張りますので宜しくお願い致します!』
ポカンと体育館のみんながこちらをみてる
「おー!!!白石!!きたか!!待ってたぞ!!」と大地が駆け寄ってきてくれる
すると他の皆んなも「お願いします!!!」と大声で言ってくれた
「これが噂の大地の幼馴染の花澄ちゃん?!!めちゃくちゃ可愛いじゃん!!!俺、菅原孝支!!宜しくね!」
と泣きぼくろが印象的で色素の薄い髪をした菅原さんが声をかけてくれた
大地から話は聞いて知っていたけれど、大人しそうにみえて意外とハイテンションなんだなと思っているとわたしの手を握ってぶんぶんと振り回している
そんなわたしの手と菅原さんの手を大地がそっと解いて
「わかったわかった!勢いがすごいから白石が少しびっくりしてるだろう!」と菅原さんを宥めにきた
そんな2人の横から社会人?かと思うほどの風貌をした人が挨拶をしてくれた
「俺は東峰旭。よろしくね。わからない事あったらなんでも聞いてね。」と優しく話しかけてくれるので思わず手を握って
『ありがとうございます!宜しくお願いします!!』と見つめると東峰さんの耳が少し赤くなった
天然ひとたらしめ、、と呟きながら大地がまた私と東峰さんの手を解きにきた
やれやれ、、と大地がコートに向かって歩いていくと
さっと菅原さんがやってきてコソッと耳打ちした
「俺のことも下の名前でよんでくれていいからね!」
『え!!でもなんだかいきなり申し訳ないので、スガさんでいいですか?』
「じゃあいつか呼んでね!今日から宜しくね〜!」と爽やかな笑顔をして大地の方へ走っていった
とにかくみんな優しそうな人達で良かった!!
今日からがんばるぞ!!と目を瞑ってパチン!と頬を叩き気合いをいれる
少し強く叩きすぎたのか頬がジンジンとして瞳に涙が溜まる
そんなわたしのもとに少し頬を染めた部員達が挨拶に来てくれる
さて!がんばろう!