第5章 vs大王様
体育館に着くともう青城のみんなが練習を始めていたので走って挨拶に行く
『本日は青城の皆さんのサポートをさせて頂きます!白石花澄です!宜しくお願いします!何かあれば遠慮なく言ってくださいね?』
「「「「!!!??」」」
部員のみんなが目を見開いてこっちを見るから一瞬ビックリしたけど
その後すぐにお願いしまーす!と大声で挨拶してくれてみんな喜んでくれたみたいだから良かった!
ボールやドリンクを運んでたら手伝いにきてくれるしみんなとっても良い人たちだった
ボール拾いをしたり
タオルを渡したりドリンクを配ったり
そしてふと気付く
あれ?及川さんまだ来てないのかな?
周りをきょろきょろと見ていると隣に誰か立っていたようで話しかけられる
「今日はうちのサポートしてくれてありがとうね!俺、副主将の岩泉!何かあったら言ってね〜」
『わ!岩泉さん!宜しくお願いします!』
挨拶するとニコッと笑ってくれてそのまま手を振って歩き出した岩泉さん
くるりとこちらを振り向いて何かを思い出したように戻ってくる
『?どうしました?』
両肩に手を置かれてずいっと顔が近付いてくる
「さっきも声掛けられてたようだけど‥もしうちのメンバーに手出されたり何かあったら俺に言ってね??特にクソ川が心配だが」
クソ川‥?変わった名前の人なのかな?
『はい!ありがとうございます!岩泉さんって優しいんですね!』
岩泉さんにお礼を言うと今度こそ岩泉さんがひらひらと手を振って歩いていく
烏野のコートからみんながなぜかこちらを睨んでいるように見えるのは気のせいかな?
岩泉さんってなんだかとってもしっかりした人にみえたけど副主将さんなんだ
主将さんは誰なんだろう?
あとで挨拶しにいこうと思っていると選手のみんなが練習を終えてコートに集まりだす
いよいよ烏野と青城との練習試合が始まる
日向くんの事は心配だけれども
きっと大丈夫だよね?
無意識に両手を握りしめる
がんばれ‥烏野
烏野のみんなの方を見ると
私の視線に気付いたのか大地と菅原さんと龍がグッと親指を立てて笑ってくれる
私もグッと親指を立てて応える
すると隣にいた影山くんや月島くん達もグッとポーズをしてくれて笑ってしまった