第5章 vs大王様
及川さんは私を助け出してくれて
そのまま手を繋いで一緒に歩いている
きっと助けてくれてそのまま手を繋いでいる事
忘れてるのかな?
いろんな事を話しながら駅まで歩いていく
及川さんはとってもおもしろくて優しくていい人だ
すっかり及川さんのことが大好きになった
『そういえば、今からどこ行きますか?』
「良かったら少し買い物に付き合ってくれない?」
『もちろんです!及川さんといるととっても楽しいですね!』
ニコッと及川さんの方を見ると
とっても優しい笑顔で
「俺も楽しいよ!」と言ってもらえて嬉しかった
電車に乗って駅前のショッピングモールに着いた
『何かお買い物ですか?』
「そうそう〜シューズが古くなってね!ちょっと見たかったのと、良かったらお茶しない?!」
『いいですね!甘いもの大好きです!』
スポーツショップをみたり
お洋服をみたり
のんびりお買い物を楽しむ
及川さんって前お家に来てもらった時はちゃんと見てなかったけど
かっこいい人だな〜とつい見つめてしまう
ぼんやりと考えてたら突然話しかけられてびっくりする
「ごめんね〜!お待たせ!んじゃカフェ行こっか〜!!」
『はいっ!』
声が裏返ってしまう
「なになにどうしたの?笑」
及川さんが爽やかな笑みで覗き込んでくるので
パッと顔を逸らす
『なんでもありません!さ!行きますよ!』
はいは〜いなんて言いながらニヤニヤしているので及川さんの手を引っ張る
「!!花澄ちゃんから手繋いでくれるなんて大胆〜!!」
『っっ!繋ぎません!』
「ごめんってば〜繋いでよ〜!」と言いながら及川さんが追いかけて来る
気づけばかわいいカフェの前
「ここのケーキとっても美味しいんだよ〜!!」
『わ〜!!楽しみです!!』
2人で席についてメニュー表を眺める
『わ〜!どれもこれも美味しそうすぎて選べませんね!』
「でしょでしょ〜!姉ちゃんが一回テイクアウトしてきてくれたことがあってさ〜めっちゃ美味しくて!」
『はぅ‥どうしよう‥』
「そんなに悩む?!笑 何で悩んでるの?」
『この生クリームたっぷりのシフォンケーキかいちごのタルトかガトーショコラかモンブランか‥』
及川さんが笑う