第5章 vs大王様
及川side
俺にもぺこりと頭を下げる
そこで初めてちゃんと花澄ちゃんの姿をみる
試合でちらっと見かけた時は当たり前だけどジャージ着てたし
前会った時はふわふわの部屋着がめちゃくちゃ可愛くって
今日も部活帰りにジャージで来るのかな〜なんて思ってたから
清楚な花澄ちゃんにぴったりな白いワンピースが似合いすぎててドキッとした
白いワンピースは小さな襟がついてて首元がしまっている
首元が詰まっている分 余計に強調された大きな胸
ウエストには細いベルトがあるデザインでくびれがより目立つ
スカートからは細くて白い長い足がスラリと伸びる
スタイル完璧じゃん‥
この体型からは想像つかない程のあどけない可愛い顔
アンバランスなその容姿にすれ違う男達は二度見している
美男美女カップルだねと声が聞こえて来る
周りからはそう見られている事に嬉しくなる
しかし当の本人は聞こえていないのか?気にしていないのか?
俺を見上げて満面の笑みで話しかけて来る
『助かりました〜!ありがとうございます!どうしようって思ってたら及川さんの声が聞こえて、私とっても嬉しかったです!疲れてるのに走ってきてくれてありがとうございました!』
またまたぺこりと頭を下げる
なになに可愛いがすぎるんだけどこの子‥
あぁ、めっちゃいい子じゃん
ドタイプじゃん
今はバレーだけでいいって思ってたし、女の子から告白されても特に付き合いたいなんて思わなかった
でも花澄ちゃんだけは
どうしても手に入れたくなってしまった
「花澄ちゃんは好きな人っているの?」
さりげなく手は繋いだままで聞いてみる
『好きな人?いますよ!』
いるんだ‥
俯いているとそのまま話し続ける
『お友達も好きだし、烏野のバレー部のみーんな大好きです!』
ニコッと笑う顔に力が抜ける
あぁ、この子こっちでも天然なのか
「じゃあ彼氏は?」
こんな可愛かったらいるかな
いたら嫌だな
『彼氏?いませんよ??』
首を傾げながら答える
ヨッシャ!!
望みあるじゃん!絶対手に入れて見せる!
テンションが上がってそのまま歩き出すと
そんな俺をみて嬉しそうについて来る
あ〜可愛い‥
早く彼女にしたい