第18章 *近くなった距離
月島side
「あててるんですよ」
さらにグっと腰を擦り付ける
布越しに触れる柔らかな肌
あぁ‥ダメだ
これ以上は我慢が出来ない
『月島くん‥?』
蛇口を捻って水を止めると不思議そうに僕の方を振り返る
制服にエプロン
そして
上目遣い
だから
それがいちいち煽ってるんだっていうのに
「やっぱり今すぐに教える事にします」
『えっ?!わぁっ‥?!』
小さな身体を抱き抱えてずかずかと階段を登っていく
部屋に入ってベッドの上にその身体をおろして
すぐさま覆い被さるようにして組み敷いた
『何を教えてくれるの‥?』
「花澄さんが知りたいって言った事ですよ」
『えっ‥あっ!ストレッチの!』
ぱぁっと嬉しそうに綻ぶ顔
男に組み敷かれて
危機的状況なのに
本当に花澄さんはどこまでも危機感がない
「はぁ‥‥自分の状況分かってますか‥?」
『えっ‥と‥ストレッチ?』
んなわけないでしょって突っ込むほど僕も相当余裕がなくて
エプロンの紐をするりと抜き取った
そのまま勢いのまま制服も脱がせていく
「ストレッチするなら制服は邪魔ですよね?」
『えっ?!ま‥待って月島くんっ‥制服の下体操服着てないのっ‥』
「分かってます」
恥ずかしそうに顔を赤くするけれど
抵抗する力はとても弱く
あっという間に制服を全て脱がせてしまった
『あっ‥あのっ‥こんな‥恥ずかしくてストレッチできないよっ‥』
僕のベッドの上
顔を隠す小さな手
淡いミントグリーンのレースのキャミソールから溢れる
柔らかそうな大きな胸の谷間
すらりと長い脚
どくんどくんと心拍がどこまでも上がっていく
「大丈夫ですよ。あの時の影山もきっと同じくらい恥ずかしくてドキドキしたはずですから‥それを知りたかったんですよね?」
『えっ?!でもあの時影山くんはちゃんと体操服きてたよっ‥?』
「王様‥顔赤かったデショ?」
『う‥うんっ‥でもあれは体温が上がって‥』
こんな格好になりながらもとんでもなく鈍いんだから