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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第17章 東京*


黒尾side




「も〜い〜くつ〜ね〜る〜と〜月曜日〜」




「クロ‥‥なんでそんなに機嫌いいの‥?怖いんだけど」



学校からの帰り道

機嫌良く歩いていると研磨が怪訝そうな目でじろりと見てくる





「怖かないでしょうよ?!」




「体育祭でタダでさえ疲れてるのに‥いい年した大人のスキップは怖いから」




「いい年した大人ってか‥まだ高校生だからね?!研磨とひとつしか違わないから!」




「はいはい‥」





俺がこんなにも浮かれるのには訳がある





先日
いつものように花澄ちゃんと電話をしていた時だった





「東京と仙台ってなーんでこんなに遠いんでしょーね‥花澄ちゃんにこんなにも会いたいってのに〜」




毎回の決まり文句みたいに会いたい会いたい呟いてたら
思い出したかのように声を上げた




『あっ!月曜日!』



「月曜日?がどーかしたの?」




『兄が出張で東京に行くので私も一緒に遊びに行く予定なんですけど‥放課後は部活ありますよね‥?』




「マジっ?!月曜日は体育祭の代休だから部活も休みで‥って会えんの?!」




『兄が仕事の間1人で東京観光しようと思ってたので‥黒尾さんが良ければぜひ‥!』




花澄ちゃんとまた会えるなんて嬉しすぎて舞い上がらない訳がなかった




「んじゃー決まりね!どっか行きたいとこある?」



『行ってみたいところがあって‥東京から‥遠いですか‥?』



遠かったら大丈夫ですって言いながら教えてくれたテーマパーク




「ぜんぜん!電車で行けるし!行きますか!夢の国」



『わぁ〜っ!やったぁ〜!!ありがとうございます!』




電話の向こうの花澄ちゃんがどんな可愛い顔して笑ってんのか分かるくらい嬉しそうな声



可愛すぎて俺
手出しちゃうかもしんない




『ではっ!また月曜日‥お願いします!』




その後も他愛もないことを話して電話をきる




久しぶりに会えるってだけでも嬉しすぎるのに




「これってデートじゃん‥」




カァッと頭に血が上って
顔を覆い隠す



俺、ちゃんと普通の顔出来るか?





嬉しくてずっとニヤけてしまいそうで
鏡の前の真っ赤になった自分の顔を見る


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