第4章 最強の味方と新たな仲間
月島side
バレー部のマネージャーがやばいとクラスの連中が騒いでいたから可愛い人がいるんだろうなって思ってた
別に僕は興味ないし
金曜日に会えるかなって思ってたけど体調不良みたいで来なかった
明らかに他の部員の人たちのテンションが低い
土曜日も休みかなって思ってたら体育館に謝りながら入ってくる小さな人‥この人かな?
清水先輩に抱きついている
確かに清水先輩は綺麗だし
この先輩は可愛い
可愛い先輩に肩を組む三年生達
それにしてもスキンシップが激しいな
下の名前で呼ばれてるようだし
彼氏か?
いや、2人ともはないか
全然気にしてないつもりなのになぜかイラッとした
無意識にその人の事をずっと見つめていてしまったみたいでパッとこちらをみる
大きな目と目が合ってしまった
パタパタとかけて来ると思ったら
ふいに僕の手を小さな手で掴まれる
女の子らしい可愛い声
ふりがな書いた訳でもないのにちゃんと けい って呼んでくれる
正直こんな可愛い人に上目遣いで見られて手を握られて気にしない方が無理だと思う
これ以上いると態度にでてしまいそうで挨拶をして離れようと思ったら
『昨日会えなかったから早く会いたいなーって思ってたの!良かった!!』
ふにゃふにゃの柔らかい笑顔
優しそうなその笑顔に心臓を掴まれたような気がした
そういう意味じゃないのは分かってるけど
会いたかった なんてこんな顔で言われたら男はみんな勘違いしてしまうのでは?
大丈夫だろうかこの人‥
一年でも狙ってるやつらは沢山いたようだけど
同じ事を山口にもしにいって案の定顔を赤くする山口
ですよね
これ試合の時とかもこんな感じだとヤバそうだな
まぁ近くにいたら守ってあげれるか
この人から目を離さないようにしよう
一目惚れなんてするタイプじゃないし
恋愛なんて全く興味ないと思ってた
それが今日あったこの人にこんな思いを抱く自分に正直驚いた
とりあえず試合だな
一生懸命になるつもりはない
そこそこに
でもちょっとはいいところみせたい
なんて柄にもなく思ってしまっている
「花澄さーん!!」なんて日向がよんでいる
は?なんでもう下の名前で呼んでんの?
嫉妬心を掻き消すようにコートへ向かう