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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第16章 体育祭本番


菅原side



「やりましたねスガさん!」



一位の旗を持ちながら歩く俺に西谷がニッと笑って話しかけてくる




「まーな!っても俺がギリギリ一位でゴール出来たのは皆んなが頑張ってくれたからだけどな!」




毎年部活対抗リレーは陸上部か野球部の独壇場だったけど


奇跡のチームワークと言われた俺たちの連携プレーで今年はバレー部がトップだった




「それにしても‥花澄ちゃんは?どこ行った?」




一緒に写真撮ってもらおうと思ってたのに
さっきまで皆んなの中心にいたはずが見当たらない




「あそこっすよ!」



西谷が指差したところを見てみるとユニフォーム姿の花澄ちゃんと写真を撮ろうと行列が出来始めていた



「アイドルのチェキ会かよっ?!うちのマネージャーどうなってんの!」




悲鳴を上げると見かねた武田先生が行列の中から救い出してくれた





「花澄ちゃんすげー囲まれてたけど大丈夫?!」



『スガさんっ!一位やりましたねっ!』




いまだ興奮した様子で俺に駆け寄ってくる




「てか女バレのユニフォームってこんなエロかったっけ‥?」




近くでみるとあまりに眩しすぎて
目のやり場に困る





「応援団の人は準備の為集まって下さい」



この後に控えた応援団の演目のため
運動場にアナウンスが流れた




「頑張って!花澄ちゃん!最前列キープしとくから!」





グッとポーズをとるといつもみたいに弾ける笑顔で拳をこつんとぶつけてくる




『私、スガさんのこと応援しますから!見ててくださいね!』





「へ‥?俺の事‥?」




『お祭り大好きな菅原さんがなんで応援団入らなかったか‥お勉強の為ですよね?めーいっぱい!全力で!応援します!』




腕を伸ばしてピースサインを作ると
にっこりと笑って走って行った




焦がれる程のトキメキに胸をグッと抑える




「やっぱめちゃくちゃ好きだわ‥」




俺が目指す道は誰よりも努力しないといけない




ただでさえ忙しい部活だから
それ以外の時間は出来るだけ勉強に費やしたかった




疲れるからなんて適当に嘘ついて入らなかった応援団






花澄ちゃんはこんなところでも俺の心を掴んで離さない
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