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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第15章 *烏野高校体育祭


月島side



『ごめんね‥こんな事までしてもらっちゃって‥』



保健室のベッドの上
恥ずかしそうに下を向きながら謝る



「僕が解いたんで‥それに巻き方も適当ですよ‥」




キツく締められていたさらしをゆっくりと巻き直していく




『ありがとうっ‥』



耳までほんのりと赤く染めたままお礼を言う姿が可愛くてギュッと抱きしめる






羽織の下の素肌に直接顔が触れて
心臓の音が聞こえてしまいそうなくらいドキドキする




「っ‥はぁ‥離したくない‥」



白い肌にうっすらと残る痕



上から消してやるつもりだったのに





『月島くん‥?』








昔から物事を冷静に考えられるのが自分の強みだと思っていたけど

それが花澄さんの事となるとここまで冷静になれないのかと少し自分でもびっくりした




「すいません‥あまり遅くなっても怪しまれるし、教室まで送っていきます」




これ以上子供っぽいとこは見せたくなくて
腕の中に抱きしめた花澄さんからそっと身体を離して立ち上がる




手を差し伸べると恥ずかしがりながらも小さな手で僕の手を掴んで
ゆっくりと立ち上がる



『月島くんも疲れてるのにありがとうっ‥!』




疲れなんか吹っ飛ぶくらいの可愛い笑顔でお礼を言われて一気に全身の力が抜けてしまいそうだった




「‥行きますよ」




これ以上ここに2人でいると本当に離したくなくなってしまう



後ろ髪を引かれる思いで保健室からでて鍵を閉める




もう殆ど人のいなくなった校舎をゆっくりと歩きながら
勢いに任せてそのまま手を繋いでみる





『大丈夫?しんどくなっちゃった‥?』






初めて身体を重ねて



身体のうちに溜まった熱はなかなか冷めなくて




手に残る柔らかな胸の感触も



唇に触れた小さな唇も




狭くて
熱くて


溶けそうな程に
僕を甘やかに締め付けるナカも




全てが鮮明に記憶に刻みつけられている




今までなら僕には無理だと諦めたかもしれない




でも


花澄さんだけはどうしても諦めたくない








「花澄‥に月島‥?」






手を繋いで歩いていた僕達の後ろから少し息をきらした主将の声が聞こえた
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