第15章 *烏野高校体育祭
月島side
「多分‥?それはどういう‥?」
はだけたさらしからのぞく柔らかな膨らみには
うっすらと赤い痕
唇が触れてしまいそうなほど近い距離のまま本音を探るようにじっと見つめると途端に泳ぎ出す大きな瞳
『えっと‥分かんない‥っ』
「多分ということは、他にも心当たりがいるって事ですよね?」
『っ‥!』
図星だったみたいで一瞬言葉に詰まってから続きをぽつりと呟く
『‥及川さんか‥影山くん‥か‥大地‥』
「はぁっ?!3人っ?!」
予想よりも最悪な事態につい大声がでて
頭にカッと血が上っていくのがわかる
『ご‥ごめんなさいっ‥』
「なんでそうなったんですか?」
『え‥と‥っ、影山くんは‥お家に遊びに行った時に‥大地は‥私がうっかりお酒を飲んじゃってあんまり覚えてなくて‥及川さんは熱がでてて‥気がついたら‥』
「はぁ‥全然分からないけど分かりました‥」
胸元を抑えていた両手を頭上に纏めあげて
これ以上その口から何も聞きたくなくて唇を重ねて舌を割り入れる
『っ‥はぁ‥月島くん‥?』
「静かに」
『んむっ‥ゃっ‥ぁ‥』
合宿の夜
布団の中で交わした口付けよりももっと深く花澄さんを求める
「声我慢して」
『ふっ‥ぅ‥』
応援団の舞で体温が上がった身体はあっという間に熱を持って
僕の欲もすでに痛いくらいに主張していた
片手で手首を抑えたまま
もう片方の手で無防備な腰のラインをなぞっていく
「僕だって我慢してたのに‥よりによって王様に先にとられるとは」
主将は嫌な予感がしてた
まさか‥青葉城西の及川さんにまで手をつけられるとは夢にも思ってなかったけど
『なに、するのっ‥?』
僕の手が触れる度にぴくりと揺れる敏感な身体
上気した顔に甘く漏れる声
淫らに乱れた服
僕をみあげる潤んだ瞳
花澄さんの全てが
どうしようもなく欲望を駆り立てる
「すぐに分かりますよ‥」
塞がった片手では白い手袋を外せなくて
右手の手袋を噛んで脱ぎ捨てる
『ゃぁっ‥そんなとこ‥っ‥!』