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ハイキュー 俺の気持ちに気付いて【R18】

第13章 *それぞれの初めて


大地side



お風呂場の扉がガバッと開く




「なんだ〜2人とも風呂入ってたのか‥昔から本当に仲のいいこと‥」




間一髪で服を着終えた俺たちをみて嬉しそうににっこりと微笑む




「それでまた花澄はのぼせてんの?早く支度しないと、今日は及川ん家行くんじゃなかったか?」




『お兄ちゃんおかえりなさい!そう‥そうだった‥!』




ドライヤーの電源をいれると柔らかな風が俺に向けられる




呆気に取られていると花澄も兄さんに似た笑顔でにっこりと微笑む



『乾かしてあげる』



そんな可愛い花澄の手からドライヤーをとって
柔らかな髪に温風をあてる




「風邪引く前に乾かしなさい」




『風邪ひかないっ!大地だって‥!』




「はいはい‥大人しく乾かされてなさい。花澄が終わったら俺も乾かすからさ?」




『むぅ‥』





子供のように頬を膨らませる花澄があまりに可愛くて吹き出してしまう



「大地と花澄は本当にお似合いだな‥兄ちゃん、応援してるからな」




そんな俺たちのやりとりをみていた兄さんがにこにこと微笑みながら洗面所からでていった





指の間をするりと滑る柔らかな猫毛


いつもの甘い香りが鼻腔を掠める




「及川の家行くんだよな?」




『うんっ!お母さんとお姉さんに挨拶しにいくよ!』




「それならいいけど‥及川も絶対花澄の事狙ってるから気をつけなさいよ」



髪の毛を乾かし終えてドライヤーをおくと
くるりとこちらを振り返る




『大王様って日向君言ってたもんね』



ふふっと微笑む鈍感な花澄が見当違いな事を言うから頭を抱える




「キスも‥さっきしたみたいな事も‥絶対にダメだからな?」




『っ!わ‥わかった!』




にこりと笑いながら詰め寄るとビクッと肩を揺らす



「ん!約束な!」




『笑ってない時の大地の笑顔だ‥』



「どうかしたか?」




『ううんっ?!何もないよ!じゃあ次は大地の番ね!』




そう言って椅子に座らされると
ドライヤーの風があてられて



細い指が俺の髪に触れる




同棲してるみたいなこんな幸せな時間が


ずっと続いて欲しいと思った
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