第13章 *それぞれの初めて
大地side
「止まっちゃわないでくれよ‥」
薄い膜を被せずに
直に感じる花澄のナカは
どうしようもないほど気持ちがいい
腕の中に収めた身体の柔らかさと
真っ赤に染まった可愛い顔
恥じらいながらも甘い声を漏らす花澄が可愛すぎてもう我慢の限界がきそうだった
ゆっくりと腰を動かしながら幸せを噛み締めていると
はぁはぁと息をきらしながら必死に言葉を紡ぎ出す
『こっ‥こういう事は‥っ‥みんな‥するの‥っ?おさな‥なじみでもっ‥してもいいこと‥なのっ‥?』
乱れきったその姿からは想像も出来ないほど無垢な瞳で問いかけてくる
「んーっ‥そうだな‥お互いが‥お互いを好きで‥大切な人とする事かな‥」
『んっ‥』
くちゅくちゅと音をたてながらゆっくりと唇を重ね合わせる
「俺は花澄の事が好きだから‥」
『ぁっ‥ゃぁっ‥またっ‥きちゃいそうっ‥とまって‥っ』
腰のスピードをゆるゆると上げて行くとさらに甘い声が浴室に響き渡る
「でも‥これからは俺以外とはしないで欲しい‥絶対に」
『だっ‥だいちっ‥ぁっ‥もっ‥だ‥めっ‥っ!!』
腰をグイッと最奥まで押し付けると花澄の身体がびくんと揺れて
へにゃりと俺にもたれかかってくる
同時にナカから俺のモノを引き抜くと
太腿に飛び散る白い欲
はぁはぁと息を切らしながら
小さな肩が上下に揺れるからゆっくりと抱きしめる
「無理させてごめん‥昨日は記憶ないだろうなって思ってたからさ‥また花澄の事抱きたくなって‥止まらなくなった」
言い訳にもならない言い訳を言いながら
優しく頭を撫でる
「昨日‥影山に付けられた痕みて‥好きって気持ちと‥嫉妬と‥いろんな気持ちでおかしくなりそうだった‥でも‥ごめん」
嫌がらなかったからとは言え
半ば強引に抱いてしまった事に今更罪悪感を感じて
腕の中でいまだにはくはくと浅く呼吸を繰り返す花澄にごめんねを伝える
『だい‥じょうぶだよ‥っ‥わたしも‥大地の事‥昔から大事で‥好きだから‥っ‥おんなじ‥』
ふにゃりと綻んだ笑顔に心臓がドキッと跳ねる