第4章 最強の味方と新たな仲間
「ダメでーす!!無理しないでくださーい!!俺が食べさせてあげたいの」と言われる
初対面の人にそんな事してもらうのも申し訳なかったけれど
だんだん重たくなってきた体で
考えるのもしんどくなり甘える事にする
さっきまでは寒気がしていたけれど
熱が出てきたのかポカポカとしてきた体に
冷たいゼリーがつるんと口に入ってきて美味しかった
『美味しいです‥及川さん‥有難うございます』
「かわいっ!じゃんじゃんたべちゃって〜!」
青葉城西高校の及川さん
何だかとっても聞いたことがあるような
だめだ、頭が全く回らないや
考えることをやめて与えられるままにパクパクとゼリーを食べる
「ほんとーにかわいいんだけど何これ。。」
及川さんが何か呟きながら食べさせてくれる
ゼリーを全部食べ終わり及川さんにお礼を言う
『本当にありがとうございました!部活とか‥されてますよね?練習とか大丈夫でした?』
買ってきてくれた飲み物や夜ご飯を冷蔵庫にしまいながら及川さんが答えてくれる
「大丈夫だよ〜!ちょうど軽く足を捻挫しちゃってね、念の為様子見てたんだけど何ともなかったから!!姉ちゃんに頼まれてまさかあの烏野の花澄ちゃんに会えるだなんてラッキーだったよ!」
ニッとピースをしてこちらに振り返る
『ありがとうございます‥またお礼させてください!!』
「う〜ん‥じゃあとりあえず連絡先教えてくれない??」
『はい!!もちろんです!』
「登録完了っと!いつでも連絡してくれていいからね〜!!おっともうこんな時間!!そろそろ俺帰るね!!ちゃんと戸締りするんだよ?!あったかくしてね!!」
まるで大地やスガさんのように心配してくれている
上着を着ながら及川さんがこちらを振り返る
「そうそう!今度の練習試合で会えるの楽しみにしてるよ!!」
そう言って私の頭をポンポンと撫でて帰っていった
なんだかとっても元気な人だったな
次の練習試合‥何のことだろう?
だんだんとしんどくなってきたのでゆっくり瞼を閉じる
明日には元気になってますように
明日は大事な試合
毎日頑張ってきた2人を見てきたからこそ見届けたい
そしてすべてうまくいきますように
きっとあの2人なら大丈夫‥!!