第4章 最強の味方と新たな仲間
大地side
授業を終えて体育館へ向かう
いつもなら一番にきて準備をしてくれている花澄の姿が見当たらない
あれ?どうかしたのか?
携帯を見ても今のところ連絡は何もない
「おース!大地、今日花澄ちゃん休み??」
スガが体育館シューズに履き替えながら入ってくる
「スガも聞いてないか‥俺には何も連絡きてないんだよな〜」
おかしいな‥
遅くなる時とか休む時は必ず連絡くるんだけどな、、
心配になって体育館の外へ顔を出す
「大地さん!どうしたんスか?」
「田中!花澄知らないか?体育館に来てないんだが連絡もなくてな」
「ちょっと花澄のクラスメートに聞いてきますっ!」
「大地さん‥花澄なんかフラフラしながら歩いてたらしいっス‥大丈夫すかね?!」
最近部活中に少し眠そうにしてる時はあったが‥もしかして体調悪かったのか?
チームメイトの不調にはすぐ気付いてくれるくせに
自分の事となるとぶっ倒れるまで気付かない花澄
フラフラと帰って倒れてないだろうか?
そんなところを誰かに見られて変な奴にどこか連れ込まれてないだろうか?
花澄を1人にしておくとロクな事にならない
2人でいる時もちょっと俺が目を離した隙に連れていかれそうになってた事もある
嫌な予感ばかりが頭に浮かぶ
俺の様子を感じ取ったのかスガが話しかけてくる
「花澄ちゃん、なにかあった??」
周りの部員たちも心配そうにこちらをみている
「わからん‥クラスメートが言うにはフラフラしながら歩いているところを見たらしい」
とりあえず電話してみるのが早いか
prrrr‥
何もないといいが‥
パッと電話が繋がる
「もしもし?!大丈夫か?!時間になっても来ないからなおのクラスメートに聞いたらふらふらしながら帰ったって、、!」
声が聞こえないから不安になるがどうやら無事だったようだ。。
しかも西谷と一緒なら安心だ
あいつなら信頼できる
でもお兄さんの友達って誰だ?
まぁ看病にきてくれるなら良かった
この時の俺はきっと女の人がきてくれるのだろうと思い込んでいて
まさか思いもよらない人物が家にきているなんて知る由もなかった