第12章 合宿の終わり 新たな恋敵
「皆さん 今日の音駒戦お疲れ様でした!ーで早速ですがインターハイ予選は来月6月2日からスタートです!体育祭が終わったらすぐですね!」
烏野高校の体育館に戻って練習を再開する
この日も外が暗くなるまで練習は続いた
「お疲れした!」
「シターッ!」
長い1日が終わって片付けをする前にみんなが少し座って談笑をしている
『そういえば‥月刊バリボー買ってきました!』
リュックの中からバレーボール雑誌を取り出すとみんながわらわらと集まってくる
『牛若さん‥やっぱり写真大きいですねっ‥』
「花澄ちゃんに名前覚えてもらうなんて‥牛島め‥」
ひょいっと横から覗き込む菅原さんと高校注目選手のピックアップのページをめくる
「うぉ〜ほんとだ!写真でけぇな〜」
旭さんもやってきてみんなで雑誌をみていると影山君と日向君もやってくる
「なんすか?!どしたんすか?!」
『えっとね‥これ!今年の注目選手の中でもとくに注目ってなってる全国の3人がいるんだけどね‥そこに白鳥沢の牛島さんって人が入ってるの』
「噂のウシワカな!」
龍が日向君達に雑誌を渡して見せてあげる
「白鳥沢って影山が落ちたとこ!!」
「うるせえ!!花澄さんの前で言うんじゃねぇ!」
「‥で‥ウシワカって‥?」
「なんだ知らねーのか?ウシワカっつーのは県内では間違いなく今No. 1エースのー牛島若利だ」
1ページまるまる牛島さんの特集のページは大きく写真が一面に使われていた
勝ち進む為には
この人を倒さないといけない
ごくりと唾を飲んで牛島さんをじっと見つめる
「牛島ばっかそんな見つめんの禁止なー!」
『あっ‥スガさんっ‥!』
菅原さんが横からひょいっと雑誌を私から取り上げる
「そうだぞ‥白鳥沢だけじゃない‥」
『烏養さん!』
「守りと連携に優れた和久谷南 鉄壁の一言に尽きる 伊達工業 及川徹率いる青葉城西 超高校級エース 牛島若利擁する 王者 白鳥沢 とここらへんが俺的今年の4強‥かな」
『すごいっ!烏養さん色々としっかり調べてくださったんですねっ!ありがとうございます!』
「おっ‥おう‥」