第11章 *合宿 ネコとの出会い
「重そうな袋持ってどーした?手伝うよ」
さらっと袋を持ってくれる岩泉さん
『わっ!!すみませんっ!重たいのにっ‥!今日は部活お休みですか?』
「いーのいーの!せっかく会えたのにこれくらいさせて?今日は昼からだからちょいと走ってんの」
お言葉に甘えて袋を持ってくれる岩泉さんの横に並んで歩く
『有難うございます!私は合宿中で‥みんなのユニフォームをとりに行った帰りなんです!』
「合宿中って‥白石さんも泊まんの?」
『はいっ!ここから家に帰るには少し遠いので‥朝昼夜のご飯作るなら泊まってたほうがいいかなーと!』
「えー!烏野のやつら3食も白石さんの飯食えんの?幸せな奴らだな〜」
ハハッと岩泉さんが上を向いて笑う
「そーいえばさ、良かったら連絡先教えてよ?これから会う事も多くなるだろうし」
『はいっ!お願いします』
携帯電話をお互いに出して連絡先の交換をしていると向こうのほうからすごい音を立てて誰かが近付いてくる音がする
「はー‥めんどくせぇ奴にみつかったか‥」
『えっ‥めんどくさい人‥ですか?』
すごい勢いで走ってくる人をよくみる
『及川さんっ?!』
「い わ ちゃ ー ん !!!何花澄ちゃんに手出してんのさ?!」
「こわ!なんであの距離から分かってんだよ」
はぁはぁと肩で息をしながら及川さんが私の横に立つ
「そりゃこんな可愛い子いたらすぐ分かるでしょ?!」
『及川さん!お久しぶりですっ!』
「ほら‥この笑顔みたか岩ちゃん‥」
「まぁ‥言いたいことは分かる」
『??』
「それで?花澄ちゃんは何してたの?」
『えっと‥「合宿中だってよ‥泊まり込みで、3食ご飯も作ってるらしい」
私が答えようとするより前に岩泉さんが答えてくれる
「はぁ〜?やっぱり烏野の連中は完膚なきまで叩き潰すしかないね〜岩ちゃん?」
「そうだな‥うんこ野郎」
『えっ?!なんで‥?!』
及川さんと岩泉さんが腕捲りをする
「こっちの話!それより岩ちゃんそれ何持ってんの?」
岩泉さんが説明してくれると結局及川さんも一緒に持ってくれる